【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間
「わかった…祐輝。私も祐輝と、もっともっと幸せになりたいから、皆の言うこと聞いて、頑張って赤ちゃん生むね。ちょっと帝王切開って…怖いけど、赤ちゃんに逢えるなら、頑張るからね」

「ありがとう…瑞希」

百貨店では、瑞希の気分転換に、ベビー用品を見てまわり、必要なものを購入した。

晴香との出産の時には、晴香の母達が揃えてくれたが、瑞希には、両親がなく、親に何かをしてもらう感覚が二人にはない…

可愛い赤ちゃんのために二人で選ぶのも、新鮮な気持ちで良かった。

「ね~祐輝~赤ちゃんどっちかな?私は何だか男の子のような感じがするの。このお腹を元気に蹴飛ばす感じは、男の子かな~って」

祐輝はエコーの時に、チラッと見たような気がした男の子の感じを言わずにいた。

「どうかな~じゃあ俺は女の子にしておくかな~」

「え!!じゃあ、赤ちゃんの物って、何色がいいかな~?」

「どっちでもいいように、黄色とか白にしておいたら?」

祐輝の言葉で、黄色系で揃えられたベビー用品を買い求め、百貨店をでた。

「楽しみね~幸せだな~」

瑞希の心から思う、そして一番に願う気持ちが、祐輝の心に響いていた。
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