散華の麗人
風麗はそれを見遣り、一正に向き直る。
「……あとは、妖怪の方ですね。」
「それは、見当がつく。」
一正は眉を寄せた。
「夜襲はリアンではないというならば、おそらく成田の指示。……成田が指示を出すとするならば、小ヶ田から進軍するはずや。」
「小ヶ田……筑波の隣ですね。かつて、清零国領土にする予定だった……」
「あぁ。あそこは、妖怪の集落や。」
そう言うと、風麗を見た。
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