散華の麗人
風麗は思わず笑った。
「ふふふっ。不器用な人。」
「何が言いたい。」
雅之は心外そうだ。
「勿体無き評価、感謝。」
「妥当な意見だと思うが?」
「いいや。私より、貴方が能力は上かと。経験も、立場も。」
「国王直属の傭兵。それ以外に何がある。貴様と変わらぬ。」
真顔のままで雅之は答えた。
「そう思うならば、いい。」
風麗は笑って言った。
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