散華の麗人

平懐者

敦賀と共に風正は歩いていた。
茶々は2人の会話の邪魔にならないように三歩下がって歩く。
「貴様は、嫌ではないのか?」
「ならば断っておる。」
風正の問いに即答する敦賀。
茶々は改めて、包み隠さない実直なひとだと風正を認識した。
「ぬしには恩義がある。」
「あの時か。」
風正は然したる興味もなく言う。
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