恋愛放棄~洋菓子売場の恋模様~




たかがイタ電、ポストの嫌がらせ。
そう思ってさして恐怖も感じていないが、やはり家を出る時、路地の辺りが気になった。


あの三叉路と、反対方向のあそこの路地かな。


もしも藤井さんの言ったとおりに、あの非通知が私達を見ながらかけていたのだとしたら。
隠れながら覗き見るなら、その2箇所くらいだろうと予測してみる。


まぁ、たかが嫌がらせでそこまでする人間がいるのか怪しいものだと私は思うのだけど。


写真を丸めて入れられていたことから、誰かに嫌われていることだけは間違いない。


今日は早番。
藤井さんには、暫くのシフトを伝えてある。
遅番の時は迎えに来ると言ってくれた。


早番の日は、まだ人通りも多い時間ではあるし今以上のことはないだろう。


ただ人の少ない夜遅くになれば。
嫌がらせがエスカレートしないかを藤井さんは心配していた。


兎に角、今はどうにもならない。
いつかなくなるかもしれないし、続くかもしれないが先の見えないことを考えても仕方ない。


だから。
今日、私の意識は別の方向に飛んでいる。

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