恋愛放棄~洋菓子売場の恋模様~
気不味い。
当たり前だ、2週間も連絡を無視し続けた相手だ。
そう思いながらも立ち止まらなかったのは、一度止まると逃げ出したくなるから。
逃げてる場合じゃない。
嫌がらせの件やこれからのことを、話さなければいけないのは確かなのだ。
ただ、会って話すつもりじゃなかったから…
少し怖気付きながらも、顔を上げた。
ドアの真ん前で、私は鍵を手に向かい合う体制。
笹倉は、本気で怒ってる時、殆ど顔に出ない。
笑いながら説教ができるタイプだ。
今、彼は無表情だ。
そして無言。まったくわからない。
「笹倉、あの、さ」
「飯、持ってきた」
意を決して出た言葉に、被さった。
彼が、片手にぶら下げたビニール袋を軽く持ち上げて見せて。
「メールしても電話してもどうせ無視だと思って。勝手に来た」
ビニール袋の中には、ほか弁が三つ。
……三つ?
「一緒に食わない?」
「え?」
「飯」
『お昼、一緒に行こう』
今日の自分の姿と重なって、妙に可笑しかった。
笹倉と私は、どうも行動が似ているらしい。
当たり前だ、2週間も連絡を無視し続けた相手だ。
そう思いながらも立ち止まらなかったのは、一度止まると逃げ出したくなるから。
逃げてる場合じゃない。
嫌がらせの件やこれからのことを、話さなければいけないのは確かなのだ。
ただ、会って話すつもりじゃなかったから…
少し怖気付きながらも、顔を上げた。
ドアの真ん前で、私は鍵を手に向かい合う体制。
笹倉は、本気で怒ってる時、殆ど顔に出ない。
笑いながら説教ができるタイプだ。
今、彼は無表情だ。
そして無言。まったくわからない。
「笹倉、あの、さ」
「飯、持ってきた」
意を決して出た言葉に、被さった。
彼が、片手にぶら下げたビニール袋を軽く持ち上げて見せて。
「メールしても電話してもどうせ無視だと思って。勝手に来た」
ビニール袋の中には、ほか弁が三つ。
……三つ?
「一緒に食わない?」
「え?」
「飯」
『お昼、一緒に行こう』
今日の自分の姿と重なって、妙に可笑しかった。
笹倉と私は、どうも行動が似ているらしい。