恋愛放棄~洋菓子売場の恋模様~
……………

私がいけなかった。


私は彼に甘えすぎて、彼の気持ちを一度も考えたことがなかった。


一度もとか、ほんとひどいな。私。


許してくれると思ってた。


仕方ないなって、笑ってくれると思ってた。


なんて軽々しくて


浅はかなんだろう。


……………




「お弁当三つの内訳は?」


「俺二つ」


「私も一個じゃたりない」


「じゃあ、一個半ずつ」


「なんで無視してたとか聞かないの」


「別にいい。唐揚げちょうだい」


「笹倉、唐揚げ好きだね」


「代わりにこれやる」


「ねえ。今日で会うの最後にしよう」



彼の箸が、代わりのエビフライをつまんだままぴたりと止まった。

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