恋愛放棄~洋菓子売場の恋模様~
間にちょうど一人分の隙間。


彼が、手を伸ばして、私の二の腕を掴んだ。



「何度もなんで他人に動揺させられてんの。俺達のことに、誰にも口出される必要ねぇって、言っただろ」

「でも、…良くないって。普通わかるじゃん。もうやめなきゃいけないんだって」



今日の私は退かなかった。

でも。



「…俺はもう要らないってこと?」


「そういう、ことじゃなくて!」



彼がいつもと違う。
酷く頑なで私に固執しているように感じて。



「別に、私ら元々、束縛する仲じゃないじゃん!」



言ってしまってから、少し後悔する。
言いすぎたと、訂正しようと彼の顔を見て


息を飲んだ。
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