恋愛放棄~洋菓子売場の恋模様~
彼は、宣言したとおり遅番の日は車で迎えに来てくれた。
そして、アパートで私を降ろしてそのまま帰っていく。


藤井さんの仕事はそれほど遅くなることは余りないようで、一度帰ってからわざわざ出てきてくれたみたいだった。


…面倒見の良いお兄さんと化している。
そんなことを思っていたら、またメール。



「出口で待つ」



電報か。
思わず胸の中で突っ込んだ。


早番だから迎えはなくても大丈夫ですよ、という意味で送ったのだけど。
どっちにしろ来る、ということなんだろうな。


遅番に来てくれてるだけでも充分申し訳ないのに、どうしたものかとしばらくメールを眺めていたが。


結局、


「ありがとうございます」


として、送信した。


ポストの悪戯はあれから2度あった。
けれど、写真を丸めたものはあれきりだった。


非通知の着信は今もほぼ毎日ある。
着信拒否しているので、通知だけが残るのだが。


かといってイタ電程度のことならばそれいじょうどうすることもできないし、どうするつもりもない。


ただ、いつまで続くのか全くわからず終わりが見えないことには、頭を悩ませる。
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