恋愛放棄~洋菓子売場の恋模様~
自分の中に、驚く程の不快感が広がって、爆発した。
あれは、何に向けられたのか。
私は握られた手をゆっくりとほどいて言った。
思い当たるのは、一つだけで。
「あんまり、踏み込まないでください」
多分、結構酷いセリフを、つるっと吐いてしまった。
「だって…」
私の心の内側に、するっと入って触れようとした。
ついこの頃自覚した、恋愛恐怖症ともいえる私の内側に。
その部分に触れられるのが嫌だった。
一人で立っていられるようになるまで。
笹倉と交わしたそれは、約束ではないかもしれないけれど。
あの日の気持ちが無になる気がして。
侵入を拒否した結果の、不快感。
「いらいらの原因、俺?」
そう言った彼が切なげに眉を寄せることに、少し胸が傷んだ。
でも。
「そこに触れていいのは」
少なくとも、藤井さんじゃない。
そこまで、口にして我に返る。
浮かんだ顔に戸惑って、口を噤んだ。
彼は、困ったような微笑を浮かべて、あぁあ、と少し大げさな仕草で言った。
「他に好きな男がいますって言われてるような気分」
あれは、何に向けられたのか。
私は握られた手をゆっくりとほどいて言った。
思い当たるのは、一つだけで。
「あんまり、踏み込まないでください」
多分、結構酷いセリフを、つるっと吐いてしまった。
「だって…」
私の心の内側に、するっと入って触れようとした。
ついこの頃自覚した、恋愛恐怖症ともいえる私の内側に。
その部分に触れられるのが嫌だった。
一人で立っていられるようになるまで。
笹倉と交わしたそれは、約束ではないかもしれないけれど。
あの日の気持ちが無になる気がして。
侵入を拒否した結果の、不快感。
「いらいらの原因、俺?」
そう言った彼が切なげに眉を寄せることに、少し胸が傷んだ。
でも。
「そこに触れていいのは」
少なくとも、藤井さんじゃない。
そこまで、口にして我に返る。
浮かんだ顔に戸惑って、口を噤んだ。
彼は、困ったような微笑を浮かべて、あぁあ、と少し大げさな仕草で言った。
「他に好きな男がいますって言われてるような気分」