恋愛放棄~洋菓子売場の恋模様~
「ひでぇ言い草だな、自分から頼んどいて。さっきだって、ポストの嫌がらせを確認してから捕まえるって話だったのに関係なく動きやがって勝手なんだよ」

「だって、写真撮ってる姿見て、なんか居た堪れなかったの!早く止めたげたかったんだもの、仕方ないじゃない」

「もし取り逃がしたらどうするつもりだったんだよ」



徐々に声のトーンが上がっていく二人を見て、私の出た言葉は。



「…なんか、仲良いね」

「「は?!」」



声を揃えて、振り向かれた。
思いっきり、不機嫌そうに。


ほら、仲良しじゃん。



「恵美が元気そうで良かった」



元気無い顔しか見てなかったし。しかも遠目で。
間近で、元気な顔見れて良かった。


恵美は私を見たまんま、ちょっと目を見開いてから、気まずそうに唇を尖らせて。



「………今までのは、私の八つ当たりだから」



ぼそ、と呟く。


長い長い仲違い。
やっと、前みたいに戻れると思ったら、嬉しくなって私は恵美の首筋に抱きついて。


それは二人同時だった。



「「ごめんね」」


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