恋愛放棄~洋菓子売場の恋模様~
「肝臓が元通りになることはないそうだが、ちゃんと治療して、アルコールを辞めれば日常生活に戻ることは可能だと言ってた。」
母の容態はそれほど急を要することもないようで、少し安堵する。
しかし、一朝一夕でどうにかなるものでもないだろう。
「大丈夫だ、父さんがちゃんと辞めさせる」
父親の顔を見れば、まっすぐな目が返ってきて。本気で言ってるのだとわかった。
「…前から、お母さん説得してたって?」
尋ねると、父は溜息をついて頷く。
私には初耳なことだった。
母はずっと、父に会いたいと泣いていたのに。
私の目が疑っていることを感じたのだろう。
父が頭を振って言った。
「母さんもお前も、勘違いしてるんだ。俺が浮気して出て行って、まだ相手と続いてると思ってるんだろうが」
「だって、出て行く前、そんな喧嘩ばっかりしてたもの。はっきり覚えてるよ」
「あの頃、昔の知人が離婚問題で大変だったんだ。それで相談に乗ってただけだ。ただ、それが…母さんにとったら、不安な相手だったんだろう。いくら説明しても疑うばかりで」
当時を思い出してか、父は幾分早口になって捲し立てたが、最後は力なく肩が下がった。
母の容態はそれほど急を要することもないようで、少し安堵する。
しかし、一朝一夕でどうにかなるものでもないだろう。
「大丈夫だ、父さんがちゃんと辞めさせる」
父親の顔を見れば、まっすぐな目が返ってきて。本気で言ってるのだとわかった。
「…前から、お母さん説得してたって?」
尋ねると、父は溜息をついて頷く。
私には初耳なことだった。
母はずっと、父に会いたいと泣いていたのに。
私の目が疑っていることを感じたのだろう。
父が頭を振って言った。
「母さんもお前も、勘違いしてるんだ。俺が浮気して出て行って、まだ相手と続いてると思ってるんだろうが」
「だって、出て行く前、そんな喧嘩ばっかりしてたもの。はっきり覚えてるよ」
「あの頃、昔の知人が離婚問題で大変だったんだ。それで相談に乗ってただけだ。ただ、それが…母さんにとったら、不安な相手だったんだろう。いくら説明しても疑うばかりで」
当時を思い出してか、父は幾分早口になって捲し立てたが、最後は力なく肩が下がった。