恋愛放棄~洋菓子売場の恋模様~
はは、と私は苦く笑った。


「恵美は、どうしたって私に好きって言わせたいんだよね」

「だって。私が諦めようと思ったのは、敵わないって思わされたからだもの」


唇を尖らせる恵美に、私は首を傾げる。

そんな、恵美を屈服させるような関係じゃなかったと思うのにな。



目を閉じて、両掌で覆って暗闇を深くした。



離れてからずっと

この胸の痛みも切なさも

すべてが、そう言っている。





「きっと、好きだったよ」





これが恋じゃないなら、何が恋かわからない。

それくらい、大事な気持ちだったと思う。

ただ、それに何の意味もないでしょう。

この先、変わらない保証なんてないと、今でもそう思ってしまうから。







そして全部、今更だから言えること。

私はやっぱり、真面目な恋愛には向いてない。



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