恋愛放棄~洋菓子売場の恋模様~



出入り口に一番近いハンバーガーショップに陣取った。
社食に飽きて時々外で食べる時がある。


いつもはあのオーガニックカフェに行くことが多いのだが、今日は話をする時間が欲しかったので一番手近なところで。


「俺、思ったこと言っていい?」


恵美と私の最近の不仲具合と、きっかけの出来事を話し終えたのは、主役のバーガーを食べ終えた頃。


ポテトを摘みながら笹倉が言った。



「いいよ。何?」

「ぶっちゃけ、恵美ちゃん関係ないだろ?」



もぐ、とポテトを噛む口が止まる。



「俺とお前はある程度納得して今の状態なんだし。褒められたことじゃないのはわかるけど、今更お前らが不仲になってまで口出されることじゃないだろ」

「恵美は私を心配してくれてるんだよ」



無意識に声が鋭くなったかもしれない。



「それはわかってんだって。だからそうじゃなくて」


一旦、ごくんと飲み込んで、コーヒーを啜った。


「引き金にはなったかもしれないけど、本当に言いたかったこととか溜まってたってことだよ。お前はあんまり自分のこと話さないし。だから、恵美ちゃんも言いづらいこととか、聞きたいこととかずっとあったんじゃないの?」



「何でそう思うの?」

「俺もそうだったから」



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