恋愛放棄~洋菓子売場の恋模様~
◇
まあ、予測はしてたよね。
今日は、遅番であがる恵美を出入り口で待とうと思っていた。
どこかで御飯食べて暇潰して、閉店過ぎたころに待ち伏せすればいい。
待ってるって、メールだけしとこうか。
いや、逃げられたら困る。
今日こそは絶対話して、仲直りするんだ。
でないと、寂しすぎる。
決意を固めて従業員出入り口を出た、すぐのところ。
ストーカーが立っている。
壁に凭れた長身のスーツ男、此方を見る笑顔はとっても爽やかだ。
対照的に私の顔はみるみるうちに歪んでいった。
「待ち伏せなんて流行りませんよ」
自分のことは棚に上げておいた。
「ほら、これってあれだろ」
「あれとかこれとか、言葉が出てこないのって老化現象らしいですよ」
「……そんなに歳変わらないくせに」
「え、いくつなんですか」
「28」
「まじですか。貫禄あるんでてっきり30超えてると思ってました」
まあ、予測はしてたよね。
今日は、遅番であがる恵美を出入り口で待とうと思っていた。
どこかで御飯食べて暇潰して、閉店過ぎたころに待ち伏せすればいい。
待ってるって、メールだけしとこうか。
いや、逃げられたら困る。
今日こそは絶対話して、仲直りするんだ。
でないと、寂しすぎる。
決意を固めて従業員出入り口を出た、すぐのところ。
ストーカーが立っている。
壁に凭れた長身のスーツ男、此方を見る笑顔はとっても爽やかだ。
対照的に私の顔はみるみるうちに歪んでいった。
「待ち伏せなんて流行りませんよ」
自分のことは棚に上げておいた。
「ほら、これってあれだろ」
「あれとかこれとか、言葉が出てこないのって老化現象らしいですよ」
「……そんなに歳変わらないくせに」
「え、いくつなんですか」
「28」
「まじですか。貫禄あるんでてっきり30超えてると思ってました」