恋愛放棄~洋菓子売場の恋模様~
「狭山さん、お疲れ様です!」


笹倉の後ろには三輪さんがいて。


「小西ー!皆で飯いこうってさ」

「まじっすか!行きます行きます!」


早番の退出は皆同じような時間帯だ。
向かいの店の仲良し3人組が揃って出てくるところだった。


私は手をつながれたまま、歩き出す姿勢のところで固まっていて、手の先のほうで、ちっとか、舌打ちが聞こえる。


ざまーみろ!
これでさすがに退くでしょ!

ほんと笹倉!使える男だ!


しかしながら。
苛立ちまぎれではあるものの、藤井さんから出たのはまさかの言葉だった。



「仕方ねぇな。人数多いから居酒屋しかいかねぇぞ」

「はぁ?!なんでそうなんの?!」



着いてこいとばかりに、引率しはじめる藤井さんに私は素っ頓狂な声しか出てこない。
ぐいぐい私の手も引っ張られていき。



「ちょ!笹倉ぁ!」


助けを求めて見るものの、そこにはやはり当惑気味の彼がいた。


「わり。まさか、そう来るとは思わなかった」


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