恋愛放棄~洋菓子売場の恋模様~
◇
「なんだこれ」
「ただのナンパならあれで退くよなぁ普通。まあ二人きりじゃなくて良かったってことで」
隣の笹倉に、ぼやく私はあれからずっと眉間の皺が寄りっぱなしだ。
結局ここは、いつものカフェ。
この店は藤井さんの取引先のようで、成程、ワインの種類は豊富だった。
「この料理に合うワインっていったらどんなのですかぁ?」
「料理に合うかどうかって言うと、ここのオーナーのが詳しいんだけどな。おすすめはこれかな。口当たり良いよ」
件の藤井さんは、向かい側でドリンクメニューを見ながら、三輪さんと良い雰囲気だったりする。
アンタは結局誰でもいいのか、と言いたくなる。
小西君は、食い気優先で只管食べてるし。
変な展開に、なってしまった。
恵美を待ち伏せしようと意気込んでいたというのに、途中で抜け出そうか、それともまたの機会にしようか。
少々気が削がれてしまった私の気分は、逃げ腰になりつつあった。
隣で何やら携帯を弄ってるのを、何気に見ていたら。
携帯画面に視線を落としたまま笹倉が言った。
「カナちゃんに、恵美ちゃん引っ張って連れて来てってメールしといたから」
「なんだこれ」
「ただのナンパならあれで退くよなぁ普通。まあ二人きりじゃなくて良かったってことで」
隣の笹倉に、ぼやく私はあれからずっと眉間の皺が寄りっぱなしだ。
結局ここは、いつものカフェ。
この店は藤井さんの取引先のようで、成程、ワインの種類は豊富だった。
「この料理に合うワインっていったらどんなのですかぁ?」
「料理に合うかどうかって言うと、ここのオーナーのが詳しいんだけどな。おすすめはこれかな。口当たり良いよ」
件の藤井さんは、向かい側でドリンクメニューを見ながら、三輪さんと良い雰囲気だったりする。
アンタは結局誰でもいいのか、と言いたくなる。
小西君は、食い気優先で只管食べてるし。
変な展開に、なってしまった。
恵美を待ち伏せしようと意気込んでいたというのに、途中で抜け出そうか、それともまたの機会にしようか。
少々気が削がれてしまった私の気分は、逃げ腰になりつつあった。
隣で何やら携帯を弄ってるのを、何気に見ていたら。
携帯画面に視線を落としたまま笹倉が言った。
「カナちゃんに、恵美ちゃん引っ張って連れて来てってメールしといたから」