恋愛放棄~洋菓子売場の恋模様~
◇
「なんでこの人が一緒に飲んでるの?」
予想どおりの反応で、私は冷や汗しか出ない。
今、久しぶりに恵美と視線が合ってるというのに。
「あ、今日ね、売場で偶然。うちのギフト買いに来て」
「出口で待ち伏せされてるとこ、俺達も乗っかってついてきた」
しどろもどろ答える私に、笹倉がわざと躍けてフォローしてくれる。
恵美は笑顔こそないものの軽く会釈だけはして、藤井さんは特に気にする風もなく片手をひらひらとして笑って返した。
カナちゃんと二人、私とは対極の位置、小西君の近くに座るのを見て、笹倉が声を掛ける。
「恵美ちゃん、こっち座って。俺、ちょっと小西と仕事の話」
言いながら席を立つ笹倉に、恵美は
……明白に眉を寄せた。
少し、泣きそうになった。
でも、折角、笹倉がここまで世話を焼いてくれた。
向こうで小西君とカナちゃんとを捕まえてくれていて、恵美と二人で話せる状況を作ってくれたのだ。
隣に腰を下ろした恵美に、思い切って声をかけた。
「恵美、あのね」
「こないだはごめん。ずっと気まずくて避けてたし」
……え?
ぱちぱち、と数回目を瞬いた。
頭の中でまとまってはいないものの用意していた言葉が、吹き飛んでしまった。
「なんでこの人が一緒に飲んでるの?」
予想どおりの反応で、私は冷や汗しか出ない。
今、久しぶりに恵美と視線が合ってるというのに。
「あ、今日ね、売場で偶然。うちのギフト買いに来て」
「出口で待ち伏せされてるとこ、俺達も乗っかってついてきた」
しどろもどろ答える私に、笹倉がわざと躍けてフォローしてくれる。
恵美は笑顔こそないものの軽く会釈だけはして、藤井さんは特に気にする風もなく片手をひらひらとして笑って返した。
カナちゃんと二人、私とは対極の位置、小西君の近くに座るのを見て、笹倉が声を掛ける。
「恵美ちゃん、こっち座って。俺、ちょっと小西と仕事の話」
言いながら席を立つ笹倉に、恵美は
……明白に眉を寄せた。
少し、泣きそうになった。
でも、折角、笹倉がここまで世話を焼いてくれた。
向こうで小西君とカナちゃんとを捕まえてくれていて、恵美と二人で話せる状況を作ってくれたのだ。
隣に腰を下ろした恵美に、思い切って声をかけた。
「恵美、あのね」
「こないだはごめん。ずっと気まずくて避けてたし」
……え?
ぱちぱち、と数回目を瞬いた。
頭の中でまとまってはいないものの用意していた言葉が、吹き飛んでしまった。