SOS!!誰かいませんか!?
俺は、ほっとした。
この先どれだけ長い間一緒に居るのか分からないのだ。
仲良くしてるに越したことは、ないし俺は、彼女が人間的に好きだった。
「ところで山元さんインターネット観てると何人か生きてますね。
なかなか交流は取れないのですが、中には返事を返してくれる人もいるんですよ。
ただ、この県の近くには居ないようですし、この地方一帯がやられたようなのでここに居ると言うとビックリされますね。」
それは俺もやってた事だったし分かってた事だったが、彼女の話しの腰を折らないように俺は、うんうんと頷いて見せた。
核戦争後もインターネットは、不具合も沢山あったが何故か使えた。
この辺りの事になるとアナログな昭和生まれの俺には良く分からないのだが、俺も何人かと交流を取っていた。
皆全く被害がないと言う人は居なくて相当酷い目に合っていたが生きていた。
交流している一人によれば日本人の二割は生き残っていてそのうちのほんの少数が、インターネットを使ってるのではと言う事だったが、詳しい事はその人にも分からないようだ。
しかし、皆都市部の人間ではなかった。
離島や地名も知らないような田舎の人達だった。