シルティアの魔術師
「ーありがとう、タートス…。私…ずっと、あなたの事が好きだった。あなたがいたから、私は辛くてもやって行けたの…。」


姫君の涙が止めどなく流れる中、タートスの体はアルテミスの羽に包まれ、次第に消えてゆきますー…。


「姉上…私もー…」


ーーーー…




ータートスの最後の言葉は、彼の体と共に眩い光に吸い込まれてゆきました。




後には、ただ静かに天を仰ぐ姫君の姿1つのみが残されました…。
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