君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
「東野には合うと思うんだよ。だから頑張ってほしいんだ」
うわぁ…なんか意外。藤原係長がそんなことを言うなんて。
「って、なんだか無理矢理な感じがするんですけど。まぁ…でも藤原係長にそう言ってもらえるのは嬉しいです」
うん…自分の恋愛を応援してもらえるのは、やっぱり素直に嬉しいよ。
「まっ、頑張れよ。東野は明日には出張から帰ってくるし。あいつの女嫌いはちょっと異常だからな。少しは直してくれると色々と助かるんだ」
「...頑張ってますよ、私なりには」
いつも全力で。
「じゃ、先に戻るから。また一緒に休憩でもしようぜ」
「…機会があれば」
そう言うと藤原係長は飲み終わった缶コーヒーを、ゴミ箱に入れ先に戻っていってしまった。
なんなんだろう…。
私、藤原係長が全く読めないわ。
まぁ…本当に応援してもらえるのは嬉しいけど。
「でも意外だったな。東野さんと藤原係長が昔から知り合いだったなんて」
仲も良いのかしら。2人がプライベートで話してるところなんてあまり見たことないしなぁ。
「って!こんなのんびり分析してる場合じゃないわ!」
慌てて飲みかけのコーヒーを飲み干し、営業部へと戻った。