君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
「悪い悪い。あー...でも俺、安心したわ」
「何がだよ」
何がおもしろかったのか、笑いすぎて溢れた涙を拭う藤原。
「別に?今はそれだけでいいんじゃね?東野さんには、ね」
だからなんでそんな態度なんだ?
「機会があったら櫻田に聞いてみるよ。仕事に関して。じゃ、お先に」
言いたいことだけ言うと、藤原は先に喫煙室から出て行った。
「なんだってんだよ、藤原の奴は」
相変わらず掴み所がない。
まぁ、櫻田に聞いてみると言ってたから大丈夫だろう。
櫻田には勿体ない。
今の仕事は。お茶汲みやコピーに雑用。
そんなことがしたくて、今まで頑張ってきたわけじゃないだろう?
いつの間にか俺の中で櫻田は営業部の部下達と同じ存在へと変わっていった。
...そう思っていた。
ーーーーーーーー
ーーーーー
それから何事もなく数日過ぎた頃、営業部内で妙な噂を耳にするようになった。
《藤原と櫻田ができている》
耳を疑うような噂。
男嫌いな櫻田と、昔から女に興味がなかった藤原が?
別に社内恋愛が禁止な会社じゃない。今までだって社内中で誰と誰が付き合ってる付き合ってないとか、沢山耳にしてきた。
なんとも思わなかったし、気にならなかった。興味がなかったしな。
なのに、なぜだろう。
噂を耳にしてからなぜか二人が気になるのは。
胸に何かつっかえていて、取れないような、この痛みはなんだ?
答えが分からないままの日々の中でも、仕事は待ってくれない。
今日もまた出張を終え、疲れた身体を引きずりながら家路へと向かっていた。
本当はいつもだったら、社に寄り留守中にあったメールや伝言などを確認に行くところだが、今日だけは身体が言うことを聞いてくれない。
...原因は分かってる。
「どうしたんだよ、俺」
櫻田だぞ?
嫌いな女の櫻田が誰と付き合おうが、俺には関係ないじゃないか。
何より藤原はいい奴だ。
三田社長みたいな変な男じゃない。
なのにー...。
そんなことを考えながらも、重いスーツケースを引きずり歩いてるとき、急にプライベート用のケータイが鳴り出した。
「何がだよ」
何がおもしろかったのか、笑いすぎて溢れた涙を拭う藤原。
「別に?今はそれだけでいいんじゃね?東野さんには、ね」
だからなんでそんな態度なんだ?
「機会があったら櫻田に聞いてみるよ。仕事に関して。じゃ、お先に」
言いたいことだけ言うと、藤原は先に喫煙室から出て行った。
「なんだってんだよ、藤原の奴は」
相変わらず掴み所がない。
まぁ、櫻田に聞いてみると言ってたから大丈夫だろう。
櫻田には勿体ない。
今の仕事は。お茶汲みやコピーに雑用。
そんなことがしたくて、今まで頑張ってきたわけじゃないだろう?
いつの間にか俺の中で櫻田は営業部の部下達と同じ存在へと変わっていった。
...そう思っていた。
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それから何事もなく数日過ぎた頃、営業部内で妙な噂を耳にするようになった。
《藤原と櫻田ができている》
耳を疑うような噂。
男嫌いな櫻田と、昔から女に興味がなかった藤原が?
別に社内恋愛が禁止な会社じゃない。今までだって社内中で誰と誰が付き合ってる付き合ってないとか、沢山耳にしてきた。
なんとも思わなかったし、気にならなかった。興味がなかったしな。
なのに、なぜだろう。
噂を耳にしてからなぜか二人が気になるのは。
胸に何かつっかえていて、取れないような、この痛みはなんだ?
答えが分からないままの日々の中でも、仕事は待ってくれない。
今日もまた出張を終え、疲れた身体を引きずりながら家路へと向かっていた。
本当はいつもだったら、社に寄り留守中にあったメールや伝言などを確認に行くところだが、今日だけは身体が言うことを聞いてくれない。
...原因は分かってる。
「どうしたんだよ、俺」
櫻田だぞ?
嫌いな女の櫻田が誰と付き合おうが、俺には関係ないじゃないか。
何より藤原はいい奴だ。
三田社長みたいな変な男じゃない。
なのにー...。
そんなことを考えながらも、重いスーツケースを引きずり歩いてるとき、急にプライベート用のケータイが鳴り出した。