君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
「私、嬉しくて。ずっと東野さんの秘書として仕事をさせてもらえなくて悔しかったんです。東野さんの信頼を得るにはどうしたらいいんだろうって悩んで...」
櫻田...。
「だから今、素直に嬉しいんです。東野さんに信頼されていないわけじゃないんだって分かって」
そう言うと櫻田は恥ずかしさを誤魔化すように、俺が差し出したままだったティッシュを数枚取り、鼻をかむ。
その姿に年甲斐もなく可愛いと思ってしまった。そしてつい、笑顔にさせられる。
「フフッ、櫻田って本当に変な女だな」
「東野さん...」
女は嫌いだ。だけど、なんでだろうな。櫻田にはいつも驚かされる。
だからつい、櫻田に対する正直な気持ちを口にしてしまった。
それは自分でも驚くくらい素直に出た言葉。
だけど、話したあと慌てて弁解してしまった。
「時々忘れそうになるよ。櫻田が女だってことを」
「...へ?」
随分と間抜けな返事を返してきた櫻田。笑いそうになるのをグッとこらえ、平常心を装う。
「さて、帰るか。送る」
エンジンをかけ、車を発進させる。
だんだんと冷静になってきて、頭の中で自分自身に問いかける。
俺、おかしくないか?
女が嫌いで触れるなんて考えられないくらい嫌いなはずなのに。
さっき、櫻田の腕を引いた。しかも無意識のうちに身体が勝手に動いて...。
時々見せる意外な櫻田の表情に、驚かされたり、笑わされたり、可愛いと思わされたり...。
気付かれないよう、隣に乗る彼女を盗み見る。
すると、彼女は窓の外を見ていた。
この気持ちは一体なんだろう。
女は嫌いな気持ちは変わらないのに。
どうにか答えを見つけ出したくて俺はつい、ある提案を口にしてしまった。
「櫻田。俺の秘書として働きたいなら明日からついてこい」
「えっ...?」
ちょうど信号は赤となり、櫻田の方を見ると目が合う。
「お前に任せてみるよ。櫻田の努力の五年間、みせてもらいたいしな」
「東野さん...」
そして、答えを見つけ出したい。
この気持ちがなんなのかを。櫻田が近くにいたら、分かる気がしたんだ。
...いや。本当はもう気付いている。
ただ、認めたくないだけなんだ。
櫻田...。
「だから今、素直に嬉しいんです。東野さんに信頼されていないわけじゃないんだって分かって」
そう言うと櫻田は恥ずかしさを誤魔化すように、俺が差し出したままだったティッシュを数枚取り、鼻をかむ。
その姿に年甲斐もなく可愛いと思ってしまった。そしてつい、笑顔にさせられる。
「フフッ、櫻田って本当に変な女だな」
「東野さん...」
女は嫌いだ。だけど、なんでだろうな。櫻田にはいつも驚かされる。
だからつい、櫻田に対する正直な気持ちを口にしてしまった。
それは自分でも驚くくらい素直に出た言葉。
だけど、話したあと慌てて弁解してしまった。
「時々忘れそうになるよ。櫻田が女だってことを」
「...へ?」
随分と間抜けな返事を返してきた櫻田。笑いそうになるのをグッとこらえ、平常心を装う。
「さて、帰るか。送る」
エンジンをかけ、車を発進させる。
だんだんと冷静になってきて、頭の中で自分自身に問いかける。
俺、おかしくないか?
女が嫌いで触れるなんて考えられないくらい嫌いなはずなのに。
さっき、櫻田の腕を引いた。しかも無意識のうちに身体が勝手に動いて...。
時々見せる意外な櫻田の表情に、驚かされたり、笑わされたり、可愛いと思わされたり...。
気付かれないよう、隣に乗る彼女を盗み見る。
すると、彼女は窓の外を見ていた。
この気持ちは一体なんだろう。
女は嫌いな気持ちは変わらないのに。
どうにか答えを見つけ出したくて俺はつい、ある提案を口にしてしまった。
「櫻田。俺の秘書として働きたいなら明日からついてこい」
「えっ...?」
ちょうど信号は赤となり、櫻田の方を見ると目が合う。
「お前に任せてみるよ。櫻田の努力の五年間、みせてもらいたいしな」
「東野さん...」
そして、答えを見つけ出したい。
この気持ちがなんなのかを。櫻田が近くにいたら、分かる気がしたんだ。
...いや。本当はもう気付いている。
ただ、認めたくないだけなんだ。