君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
「今日の接待はどうしても櫻田じゃないとダメな相手なんだ」


「私じゃないと、ですか?」


「あぁ。でもセクハラとかするような相手ではないから、安心してくれ。...まぁ、もしかしたらある意味セクハラよりひどいかもしれないがな」


「...へ?」


優のことだ。櫻田と会ったらセクハラまがいのことをしそうだしな。


「よろしく頼むよ」


「...はい」


俺の意味深な言葉に、より一層緊張感が増したような様子。


そんな櫻田を見るのが楽しくて、つい本当のことを言えない。

さっきまでの罪悪感はいつの間にかどこかへいってしまった。


ーーーーーーーー

ーーー


「やだー!!さっすが圭吾!私の好みをよく知ってるじゃない!」


「わぁっ!?」


案の定、予想してた通り優は櫻田を見るなり抱き付く始末。

櫻田はどうしていいか分からず、優にされるがまま状態。


最初は見てて楽しかったが、さすがに櫻田が可哀想になり間に入って、優から櫻田を引き離す。



「いきなりごめんなさいね。ただ、あまりにもあなたが可愛かったから我慢できなくてつい...」


おいおい。そんな言い方はまずいだろう

櫻田を見ると、さすがの櫻田の顔も引きつっていた。


「優。そういう言い方は余計に怪しまれるぞ」



「そうなの!?」
こうやって鈍いところも相変わらずなんだな。



「いきなり悪かったな櫻田。こちらインテリアデザイナーの相田優」


「初めまして菜々子ちゃん!」


「はっ、初めまして!」


お互い自己紹介させると、優は接待だと口裏を合わせたというのに、あっさりとただ櫻田に会いたかったと暴露しやがった。


「優はうちの専属なんだ。こんなだけど、昔から才能だけはあるんだ」


「ちょっと失礼ね!その言い方は!」


「本当のことだろ?」



そうだ。懐かしいこの感じ。
こうやって優と、何気ないことでよく口喧嘩したな。


ふと、感じる櫻田の視線。


何をやってんだ、俺は。櫻田もいるっつーのに。


「優とは、高校・大学一緒で腐れ縁のようなものなんだ。悪いな、今日は優のワガママに付き合ってやってくれ」


「はい。私でよければ」


優と会ってからの櫻田は、なんだかいつもと様子が違い、食事をしながら3人で他愛ない話をしている時も、櫻田の様子が気になって仕方なかった。


しばらくして、ケータイの着信音が鳴り響く。


確認すると、大事な取引先からだった。

「悪い、ちょっと離れる」
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