君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
すぐにからかわれたんだと理解した私は、恥ずかしくって顔が熱い状態。


そんな私が更に可笑しいのか、笑いが増す翔ちゃん。


「あ~…わりぃわりぃ。いや~菜々子ってさ、意外とウブなんだな?そりゃそうか、なんたってこの歳で五年間も片想いしてるんだものな」


「…ふっ、ふ~んだ!笑いたいなら笑えばいいでしょ!」


「だからごめんってば…。俺さ、この先も変わらず菜々子は大切な幼なじみだと思うんだよね」


「なによ、今度は急に。ご機嫌とり?」


いまさらよ!


「いやさ、桜子に言われたろ?俺もすぐにあり得ないって思った。…だってさこんな俺を一番受け入れてくれてるのは菜々子じゃん」

「…翔ちゃん」


「俺さ、コンプレックスだったんだ。こんな趣味が。だけど好きなもんは好きだしさ。でも…学生時代、友達からは笑われてたじゃん?…あの時の菜々子の言葉が今でも忘れられないんだよね」


言葉?私、何か翔ちゃんに言ったっけ?


「その顔だと忘れているだろ?」


「えっ!あ―…いや、まぁ…」


ごめん、翔ちゃん…私、全く記憶にないや。


「そんな菜々子に俺はけっこう救われてきたよ」
< 46 / 411 >

この作品をシェア

pagetop