2LDKの元!?カレ

驚いてとっさに体を起こそうとすると、西野くんは私の体をギュッと抱きしめて、小さくつぶやく。

「……オレ、夢をみてたんです」
「夢って、どんな?」
「志保子さんが、オレの前からいなくなる夢。どこへも……いかないですよね?」

いつもなら、笑い飛ばすことができる様な話。なのになぜだろう。そうすることができなかった。

「……志保子さん?」

そう呼ばれて西野くんの胸に埋もれていた顔を上げると、不安げに揺れる瞳がが私を見つめていた。

「どこにもいかないよ」

だから私は、まるで彼を安心させるようにそういってから、その頬へ唇を落とす。

西野くんは一瞬だけ驚いたような表情で私を見つめると、

「……これじゃ足りないんですけど」

と意地悪な笑みを浮かべた。

「するならちゃんと、してください」
「……ちゃんと?」

聞き返すと、西野くんは人差し指で自分の唇を指す。

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