2LDKの元!?カレ
「そんなことわかってるよ、大丈夫だって」
そしてありがとうさえいわずに、かわいげのない言葉を聡に向けた。
私はきっと甘えているのだ。
どんなに憎まれ口を叩いても、ぞんざいな態度を取っても、許して受け入れてくれる彼に。
今だって、私を見つめて微笑みかけてくれる。
そんな聡の優しさに、甘えている。
「ならいいんだ、ただ、疲れているように見えたからさ。これから涼しくなる時期だし風邪ひくなよ。じゃあオレ仕事行くから」
聡はそういってソファーから立ち上がると、その背もたれにかけてあったスーツのジャケットに袖を通した。
そしてカバンを手に取ってリビングのドアを開けた聡は、何かを思い出したよう立ち止まり振り返った。
「そうだ、志保子。近いうちに時間作れる?」
「時間?……作れると思うけど、夜でいい?」
「ああ、夜でいい。メールしてくれればオレも予定合わせるからさ。ほら、このマンションのこと。志保子と相談して決めようと思って。いくつか案は考えてあるんだけどな」
「マンションのこと……うん、わかった。早めにメールする」
聡は「じゃあ、待ってる」そういって家を出て、私はそれを見送ってすぐにシャワーを浴びにバスルームへと向かった。