2LDKの元!?カレ

編集部に戻った私は、早速PCを開いて朝カフェごはんのフォルダーに満月庵の情報を追加した。

もし再来月の掲載に間に合わなくても、その次の号でも大丈夫そうだ。季節的にはとてもいいタイミング。温かいものが食べたくなる季節だから。

後は、何度か店に足を運んでから、取材内容や日時を店の人と一緒に決めるつもりだ。

朝カフェの連載を始めてから私は、取材対象の店には最低でも二度、可能であればそれ以上通ってから記事を書くことにしている。

それが私のこだわりでもあり、楽しみでもあるのだ。

「さてと」

私は気持ちを切り替えるたえに、大きく伸びをしてから新着メールを次々に確認していく。

それのほとんどが午前中に送った取材依頼の返事で、思った以上に好感触な返事が多い。私は担当者宛にメールや電話で後押しし、了承を得られた所から取材日程を決めていった。

ふいに西野くんの帰りが遅いことに気が付いて電話を入れると、まだル・シエルにいるとのこと。

帰社時間は未定とのことだったが、おそらく遅くなるだろう。そういう私も、今朝は出社時間が遅かったこともあって、今日早く上がるのは無理そうだ。

聡は早く帰れる日を教えてくれといったけれど、これから取材や撮影が入ったらと考えると、平日の帰宅時間の予測は立てられそうもない。

今の時点で空いているのは今週、日曜日だろうか。

私はスマートフォンを手に取ると、聡にメールを送った。
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