2LDKの元!?カレ
立ち上がるのもおっくうだったから。
求められるのは嫌なわけじゃないけれど、正直体が辛い。
今までは仕事で疲れている時は、食欲よりも性欲よりも何よりも睡眠を優先してきた。
そうすることが許されていたのだ。
ごめん、今日はもう寝るね。
そういって遠慮なくベッドに倒れこんでしまえば、脱ぎ捨てた衣服はきちんと洗濯機の中に入れられていて、シンクにほったらかしの汚れた食器はきれいになって棚に戻っていた。
だから私は仕事を優先して来られたのかもしれない。
そしてそれに甘んじていたから、私は聡と別れたのだ。
だから西野くんとの関係に、同じものを求めるつもりはない。
けれど、考え方や生活スタイルを変えることは、今の私にとって大きな試練だ。
込み上げてくる不安を飲み込むように、手にしていた缶ビールを一気に煽った。