2LDKの元!?カレ

 週末ということもあり大勢の人で賑わう恵比寿駅から混雑している山手線に乗り込んだ。

新宿で中央線に乗り換えると中野で電車を降りる。

閉店間際のスーパーに立ち寄ると食料品を買った。会計が済んだ商品を袋に詰めながら、西野くんは私に問いかける。

「志保子さん、週末はずっとうちにいてくれるんですか」
「うん。そのつもりだけど」

西野くんのアパートでも仕事が出来るようにと、ただでさえ多い荷物に加えて、分厚い原稿や書類をカバンに詰め込んできた。

「あでも、何日も部屋を開けられないから日曜の夕方には帰るね」

日曜日に聡との約束があることはもちろん伏せた。すると西野くんは大げさに肩を落としてみせる。

「……え、そうなんですか。週明けまで一緒にいられると思っていたからすごく残念」
「うん、ごめんね西野くん。かえろ」
「そうですね。帰りましょうか」

アパートにつくと、玄関にたくさんの荷物を下ろして靴を脱ぐ。

するとすぐ、西野くんの腕が私の体を抱き寄せた。

「ねえ。ちょっと待ってよ」
「待ちませんよ。だって、家に帰ったら食べるっていったじゃないですか」

西野くんは私の耳たぶを軽く食むとそのまま耳元で囁く。

「食後のデザート」

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