2LDKの元!?カレ

やがて沸いたお湯をカップに注いだ。半分開いたフタの上に箸をのせて重石にする。それから待つこと約三分。

「じゃあ、食べましょうか」
「うん、いただきます」

空腹を満たすだけの味気ない夕食。ラーメンを食べ終えると、私たちは交代でシャワーを浴びた。

「お待たせ、祐人。次、どうぞ」

西野くんがお風呂場に向かったのを確認して、私はカバンからPCを取り出す。

数分でできる作業なんてたかが知れている。けれど、やらないよりは随分ましだ。

電源を入れて立ち上がるとすぐに、作業を開始した。

ふと気が付くと、シャワーの音がやんでいる。

「……タイムアウト」

私はパタンとPCを閉じてカバンの中に押し込んだ。

ため息交じりに呟くとベッドの上に寝転がる。

「明日早起きしてやろうかな」

大きく伸びをした時、カーテンレールに吊してあった洗濯物が目に入った。

「もう乾いてるよね」

けれど、それをたたむ気力はもうない。

「……早く出てきてよ、祐人。先に寝ちゃうよ」

ドライヤーの音を聞きながら、恨めしそうにお風呂場のドアを見つめた。

何もしないでじっとしていると、自然に瞼が降りてくる。もう限界だ。

気が付くと私は、西野くんの腕の中にいた。

カーテンの隙間からは明かりが漏れていて、そろそろ夜が明けるのだと思った。

今起きれば作業時間にあてられる、しかし私の弱い意志は、まどろみに興じることを選んでしまったのだった。


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