2LDKの元!?カレ
それから目を覚ましたのは、スマホのアラームがセットしてある朝の七時。
無機質に鳴り響く耳障りな音を止めると、ゆっくりと上半身だけ起こした。
「……結局早起きなんてできなかった」
わかりきったことだった。そもそも夜型の自分にそんなことができるはずがないのだ。
自嘲気味に笑ってため息をつくと、隣で静かに寝息を立てている西野くんを揺すり起こした。
「おはよう、祐人」
「――……ん、志保子さん」
「ねえ、起きて。今朝は少し早めに家を出で、どこかで何か食べてから出社しようよ」
「オレ、まだ眠いんですけど。それに、どうせ食べるなら志保子さんがいいな」
西野くんはそういうと、私を抱き寄せる。
引き寄せられて倒れこむとそのまま組み敷かれてしまった。
「ちょっと、放してってば。ねぼけてないで起きて」
「……いやですってば」
押し問答を続けた後、私は逃げるようにベッドから抜け出して着替えを始める。
「志保子さん、逃げたでしょ」
そんな私を見て拗ねる西野くんをキスでなだめると、出勤準備を整えてアパートを出た。