2LDKの元!?カレ

「困ったことになったわね」

私の報告を受けた編集長はデスクに両肘を付けた状態で頭を抱えた。

「申し訳ありません。すべて私の調整不足です」

私は頭を下げると、奥歯を噛みしめて、両方の拳をきつく握る。

「それで、小松はどうするつもりなの?」

編集長はゆっくりと顔を上げるとため息交じりにそう聞いた。

「はい。延期は避けたいので、今から代わりのカメラマンを探すつもりです」
「……そう。あなたがそう判断したならやってみるといいわ。西野も、フォローしなさい」
「はい」

編集長に報告を終えてすぐ、私は書棚からカメラマンのプロフィールと連絡先が書かれたファイルを二冊取り出した。

会議室に場所を移すと、まずはフリーランスのカメラマンを数名ピックアップして電話をかける。

「志保子さん、ダメです」
「……そっか、じゃあ次当たってみよう」
「はい、わかりました」

それを何度も繰り返したが、依頼を受けてくれるカメラマンを見つけることはできなかった。

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