2LDKの元!?カレ
やがて集合時間が迫る頃、西野くんはこう切り出した。
「……志保子さん、今日の撮影は中止しましょう」
「どうして?諦めるのはまだ早いよ」
私は西野くんに自分の腕時計を示す。
わずかだがまだ、時間は残されているのだ。
それでも、彼は首を横に振る。
「鏑木さんにはオレから伝えます。志保子さんは他の関係者へ連絡をしてください。こういうことは早目に判断するのがいいと思いますから」
「勝手に決めないでくれる。私の企画なんだから」
いってから慌てて口を噤んでも、もう手遅れだ。
「……ごめん」
「……いえ。出過ぎた真似をしてすみませんでした」
西野くんは力なく笑うと、静かに目を伏せた。