2LDKの元!?カレ
それから間もなくして、編集会議は終了した。
12月号にはみちるの企画も起用されることとなり、嬉しさもひとしお。
「やったね、みちる」
「志保子もね」
それだけ言葉を交わすと私は、会議室を出ていった西野くん追いかけた。
「西野くん、待って」
そう声をかけると、西野くんは足を止めて振り返る。
「チーフ。丹羽さんとの話はもういいんですか?」
「うん。それよりありがとう」
私はペコリと頭を下げると西野くんは照れたように言う。
「いえ、オレは自分ができることをしたまでです」
「そんなことない、西野くんには感謝してるんだから」
「……じゃあご褒美をください」
西野くんはそういうと私の腕を掴んで、少し先にある給湯室に引き入れた。
細長いスペースで向かい合うように立つと、意外な程二人の距離が近く感じて。
不意に走り出した鼓動が自分でも驚くほどうるさかった。