2LDKの元!?カレ
もしかしたら、このドキドキが西野くんに聞こえてしまうかもしれない。
そう考えた私はそろりと後ずさりする。
けれどすぐ、ステンレス製のシンクに阻まれてしまって、
「……あ、の。ご褒美ってなに?」
気まずさに耐え兼ねて口を開いた私に、西野くんは真剣な眼差しを向ける。
「この間の告白の返事を下さい」
「……告白の返事?」
こうして聞かれるまで、忘れたふりをしていたけど。確かにあの夜私は西野くんに告白されたのだ。
「はい。返事は必ず聞かせてくださいと言いましたよね、オレ。勿論、ご褒美らしい返事を期待、ですけど」
間近で見つめられると、更に鼓動が早まるので私は思わず顔をそむけた。
するとそれを見た西野くんは、小さなため息をつく。
「……オレのこと、嫌いですか?」
「ううん、そんなことない」
好きか嫌いかで聞かれたら、好きだ。それは嘘じゃない。
「好き、だよ」
その瞬間、私の体は西野くんの腕の中にあった。