オクターブ ~縮まるキョリ~
……ーンコーンカーンコーン
チャイムの音がして、私ははっとする。
いつの間にか、また眠ってしまっていたらしい。
「うー……ん」
大きく伸びをして、まだ少しボーっとしている自分を甘やかす。
すると、カーテンがシャーっと開く音がした。
反射的にその音の方向を振り返ると、
「……永山くん?」
隣の席の彼が、カーテンを束ねていた。
「あ、おはよう」
「おはよう…って、永山くん、ずっとそこに居たの?」
「ああ。眠かったから」
「そうなんだ…」
眠かったらベッドで寝る。
永山くんはそれが当然であるかのような口ぶりで言った。