Wonderful DaysⅠ
「いいのよ。好きな人に会えば、楽しくて時間なんて忘れてしまうもの」
それを咎めるわけでもなく、笑顔で答えた彼女は
「それよりも、マリアさんの様子はどう? 少しくらいは、あなたとお話できたのかしら?」
マリアが気になるのか、俺越しに部屋の中を窺う。
「今は眠っていますが、色々な話はできました」
「……え? 眠った?」
目を見開いた小田さんは、信じられないといった様子で俺の顔を見る。
「本当に?」
「はい。話をしていたら眠ってしまったので、ベッドに寝かせてあります」
俺の話を聞いた彼女は
「……そう。やっぱり、ゆう君に会ってもらえてよかったわ。ここ最近は、薬を飲んで無理矢理睡眠をとるようにしていたから心配だったの」
トレイの上に食事と一緒に乗っていた薬に視線を落とすと、ホッとしたのか柔らかな笑みを浮かべた。