Wonderful DaysⅠ
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紅茶を一口飲んで、小さく息を吐く。
「……で、今日はどうしたんですか?」
いつまで経っても本題に入らない目の前の人物に白々しく尋ねてみるが、呼び出された理由はなんとなくわかっていた。
「───呼び出された理由なら、お前が一番よくわかっているんじゃないのか?」
普段、忙しく世界中を飛び回っているこの人が、態々俺を呼び出すなんて余程のこと。
ここ数日の、俺の行動を把握されていたのだとしたら……
「俺との約束を破って、マリアと会っただろう」
───やっぱり。
マークさんには、マリアに会いに行ったことがバレていた。
先ほどまでの穏やかな空気は一変し、瞬間鋭い視線が俺に向けられる。
「……………………」
この人に下手に嘘をつけば、マリアとの婚約の話は完全に無くなってしまう。
それだけは回避したくて。
「……はい、会いました」
正直に、彼女に会いに行ったことを肯定する。