Wonderful DaysⅠ
あれから、マリアはどうしているのか。
黙り込んでしまった彼に、聞きたいことは山ほどある。
素直に答えてくれるとは思えないが、意を決して尋ねようとすれば
「明日、マリアを連れてイギリスに戻る」
俺が話し掛けるよりも早く、マークさんが口を開いた。
「…………明日、ですか」
「あぁ」
「マリアは、大丈夫なんですか」
俺の問いに、伏せられていた碧眼がゆっくりと開かれる。
「……………………」
なぜか何も言わずに、ムッとした表情をするマークさん。
「マークさん?」
訳が分からなくて、もう一度尋ねようとすれば
「───夢を……」
「え?」
「大切な人の、夢を見たと言っていた」