Wonderful DaysⅠ




それから、しばらく話をして。

家に戻ってきた頃には、すっかり日も暮れて暗くなっていた。


玄関に入るなり


「マークさんに、何もされなかったっ!?」


真っ青な顔をした慧が、俺に駆け寄ってくる。


「されてねぇよ」


「ほんとに?」


「あぁ」


「……何か聞かれても何も言うな、とか脅されてるんじゃないの?」


「……………………」


なんで、俺の言うことを信じないのだろうか。

っていうか、そこまであの人を怖がる理由を知りたい。

コイツとアルバートさん、ほんとマークさんに何したんだよ。

何を言っても同じ言葉しか返ってこないような気がして、無言で通り過ぎれば


「え……ちょっと魁君、何で無言なの!? まさか、本当に脅されてるとか!?」


勘違いした慧が益々顔を青褪めさせて追いかけてきたが、そのまま自室に逃げ込んだ。




< 719 / 757 >

この作品をシェア

pagetop