Wonderful DaysⅠ
それから、しばらく話をして。
家に戻ってきた頃には、すっかり日も暮れて暗くなっていた。
玄関に入るなり
「マークさんに、何もされなかったっ!?」
真っ青な顔をした慧が、俺に駆け寄ってくる。
「されてねぇよ」
「ほんとに?」
「あぁ」
「……何か聞かれても何も言うな、とか脅されてるんじゃないの?」
「……………………」
なんで、俺の言うことを信じないのだろうか。
っていうか、そこまであの人を怖がる理由を知りたい。
コイツとアルバートさん、ほんとマークさんに何したんだよ。
何を言っても同じ言葉しか返ってこないような気がして、無言で通り過ぎれば
「え……ちょっと魁君、何で無言なの!? まさか、本当に脅されてるとか!?」
勘違いした慧が益々顔を青褪めさせて追いかけてきたが、そのまま自室に逃げ込んだ。