Wonderful DaysⅠ




内容は、想像もしていなかったことで。


『マリアを日本の学校に留学させることにした』


「…………は?」


『また時期が来たら知らせる』


「ちょっ、マークさ……」


何かを尋ねる前に電話は切られ、スマホからは無機質な音が聞こえるだけ。


「………………え?」


マークさんの話はいつも唐突で、思考が全く追いつかない。


「マリアが、日本に来る……?」


今聞かされた言葉を口にして、既に真っ暗になっているスマホの画面を呆然と見つめることしかできなかった。




それからは、慌しい日々が続いた。

急遽『神威』を抜けて、今まで以上に大量に届く資料や本に目を通し、定期的に掛かってくるマークさんからの電話に対応する。

その間にも、マリアがいつ日本に来てもいいように周囲の準備も怠らない。

……なのに。

その後、マークさんからマリアに関する事には何の連絡もなく。

あの人は、本当にマリアを日本に留学させる気があるのか?と、疑問を抱き始めた頃。

再び掛かってきた電話の内容は、心臓が止まるかと思ったほど驚くものだった。



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