Wonderful DaysⅠ





その日は、久しぶりに葵が家に来ていて。


「───で、考えたのが白石を……」


神威を抜けた俺に、未だ付き纏ってくる白皇の奴等の話をしている時だった。

手に持っていたスマホが、着信を知らせる。

その音は、間違いなくマークさんからのもので。

頭で考えるよりも先に、指先が動いていた。


「Hello.」


『相変わらず、出るのが早いな』


「あなたを、待たせるわけにはいかないので」


『その心掛けを、少しでもアルに分けてほしいものだ』


耳に届いたのは、機嫌の良さそうな声。

今回も、いつものように送られてきた資料のことだと思っていた俺に告げられたのは


『今日、マリアを日本に送った』


「…………は?」


ずっと待ち望んでいた知らせだった。



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