Wonderful DaysⅠ





間抜けな声を上げた俺に


『留学先が決まったから、マリアを日本に送ったと言ったんだ』


もう一度、ゆっくりと繰り返すマークさん。


「…………っ!」


その言葉を聞いて、心臓の鼓動が跳ね上がった。

マリアが、日本に来る。

その時を、どれだけ待ち望んでいたか。

逸る気持ちを抑えて、何時頃空港に到着するのか聞こうとすれば


『パイロットから、先ほど羽田空港に到着したと連絡があったのだが……』


既に到着していると言うマークさんの歯切れが悪い。


───何だ?


いつもと違う様子に疑問を感じていれば


『少し手違いがあったようで、マリアは迎えにやったリムジンに乗らずに空港を出てしまったらしい』


「え? ちょ、ちょっと待って下さい。それって……」


『あの子は今、一人で行動している』


告げられた言葉に、眩暈がした。




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