Wonderful DaysⅠ
やはり、高校を卒業するまでは会わせてはもらえないか……
そう諦めかけていた俺に
『それに、“ 今のマリア ”はお前では見つけ出せない』
挑戦的に向けられたマークさんの言葉。
「……………………」
『賭けてもいい』
何だよ、その自信は。
まるで、俺がマリアに気づかないとでも言いたげな言い方に
「───見つけられますよ」
返した声音は自然と低くなる。
『じゃあ、見つけてみるか?』
「もちろん」
俺の返事なんて、わかりきっているマークさんは
『では、一つだけヒントをやろう。マリアが向かっているのは横浜だ』
「横浜……」
『あぁ、そうだ。もしあの子を見つけることができたら、会うことを許してやる』
見つけることができたらだが、と念を押す。
「望むところです」
俺の言葉を聞いて、面白そうに笑った彼は
『また、連絡する』
そう言って、ぷつりと会話を終了させた。