Wonderful DaysⅠ






マークさんとの電話から数時間後───


横浜駅西口周辺。

路肩に止めたバイクに跨り、道行く人の波に視線を向ける。

明るかった街並みは既に暗くなり、通り過ぎて行く人物の顔をはっきりと認識するのも難しい。

マークさんから得たヒントは、マリアの目的地が横浜ということだけで。

その広い範囲から、たった一人を探し出すのは至難の業だ。

それでもあの容姿ならば、この人混みの中でもかなり目立つはずなのに。

目を凝らし探し回っても、未だ見つけられずにいた。



『今のマリアは、お前では見つけ出せない』


電話で話していたマークさんの言葉が脳裏に浮かぶ。


「……………………」


あれは、どういう意味だったのだろうか。





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