Wonderful DaysⅠ
◇
マークさんとの電話から数時間後───
横浜駅西口周辺。
路肩に止めたバイクに跨り、道行く人の波に視線を向ける。
明るかった街並みは既に暗くなり、通り過ぎて行く人物の顔をはっきりと認識するのも難しい。
マークさんから得たヒントは、マリアの目的地が横浜ということだけで。
その広い範囲から、たった一人を探し出すのは至難の業だ。
それでもあの容姿ならば、この人混みの中でもかなり目立つはずなのに。
目を凝らし探し回っても、未だ見つけられずにいた。
『今のマリアは、お前では見つけ出せない』
電話で話していたマークさんの言葉が脳裏に浮かぶ。
「……………………」
あれは、どういう意味だったのだろうか。