Wonderful DaysⅠ
「なんで、こんなところに二人がいるの!?」
「あたし、結城さん生で見たの初めてなんだけどっ!!」
「俺だって、初めてだよ……」
人の流れはぴたりと止まり、あっという間に人垣が出来上がる。
「結城と白石の組み合わせなんて、今から喧嘩でも始まるんじゃねぇの?」
ざわつく周りを気にすることなく感情を露にする白石は
「勝ち逃げなんて、ぜってぇ許さねぇからな!!」
今にも飛び掛かって来そうな勢いで距離を縮めてくる。
なんで、このタイミングでコイツに絡まれなきゃならねぇんだ。
俺は、マリアを探しているだけなのに。
「………………チッ」
苛立ちを隠さず、吐き出した。
こうなってしまえば、この周辺でマリアを探し続けることなんてできるはずもなく。
それどころか、この騒ぎを聞きつけたサツが直ぐにやってくるだろう。
「───めんどくせぇ」
「…………っ……」
ぼそりと呟いた声に反応した白石の足が止まる。