Wonderful DaysⅠ
信じられないものを見るように、目を丸くしている葵だったが
「あ~…そうだね。あいつらもバイクだし、こんな近くにいたら見つかる確率高いからね。荷物は俺のバイクに括りつけて運ぶからさ」
ちらりと向けた視線にハッとすると、バイクのシートの下からロープを取り出した。
その後、バイクの乗り方を知らないという女を、なんとか乗せて走り出したまではよかったのだが……
街灯の少ない裏道を通り、しばらく走ったところで適当なコンビニの駐車場に寄れば
「あの〜……此処は一体、何処なんでしょうか?」
心細そうに辺りをキョロキョロする女に、嫌な予感しかしない。
「君、地元の人じゃないの?」
隣にいた葵も、同じことを思ったらしく。
「はい。今日、こっちに来たばかりなんです。さっきも、あそこで迷子になってて……」
「え……迷子?」
迷子という言葉を聞いて、頬を引き攣らせた。
……予感的中。