Wonderful DaysⅠ
◇
まだ熱を帯びているバイクに跨ったまま、空に浮かび上がる蒼い月を見上げていた。
辺りに人影はなく、耳に届くのは小さく打ち寄せる波の音だけで。
先ほどまでの繁華街の喧騒が、嘘のように静かだ。
マリアと別れてから俺たちが向かったのは、本牧ふ頭。
「……………………」
さっきから、観察するようにこっちを凝視している隣の人物に口を開けば
「───何だよ」
何か言いたげに見ている葵と視線が合う。
「俺、お前が女と話してるとこ初めて見たんだけど……」
心底驚いたように話しているが
「そういうお前も、随分と饒舌だったじゃねぇか」
「え? あぁ、確かに……」
俺同様、普段女になんて話し掛けないコイツに俺も驚いていた。
まだ熱を帯びているバイクに跨ったまま、空に浮かび上がる蒼い月を見上げていた。
辺りに人影はなく、耳に届くのは小さく打ち寄せる波の音だけで。
先ほどまでの繁華街の喧騒が、嘘のように静かだ。
マリアと別れてから俺たちが向かったのは、本牧ふ頭。
「……………………」
さっきから、観察するようにこっちを凝視している隣の人物に口を開けば
「───何だよ」
何か言いたげに見ている葵と視線が合う。
「俺、お前が女と話してるとこ初めて見たんだけど……」
心底驚いたように話しているが
「そういうお前も、随分と饒舌だったじゃねぇか」
「え? あぁ、確かに……」
俺同様、普段女になんて話し掛けないコイツに俺も驚いていた。