**吸血鬼と暴走族**[完]


《狼夜side》


俺は今、理事長室にいる


遡ること50分前----



俺たち、金龍は学園の屋上にいた


「「ねぇねぇ、刃ぁ!


僕(俺)たちとゲームしよ!!」


「ぁあ?どーせくだらねぇゲームだろうが。」


屋上で、蒼と藍が刃とゲームをしようと誘い、憲はフェンスに寄りかかって寝ていて、紫苑は壁にもたれパソコンで敵の族の詳細を調べていた


俺は壁にもたれ、空を見上げながら煙草を吸っていた


「「蒼と藍はどっちでSHOW♪♪」」


はぁぁ、始まりやがった…


蒼と藍は一卵性の双子だからか、それ利用した遊びばっかかんがえてる


2人には悪いが、俺もどっちが蒼でどっちが藍か分からない


それが2人が金龍に入った理由


何時か会えたら良いな……


蒼と藍を見分けられる奴に会えたら……


「狼夜、知ってますか?」


紫苑がパソコンを閉じて俺に視線を向ける


俺は煙草を吸いながら紫苑の話しに耳を向ける


「何だ?」


「実は今日、転入生が来るそうなんですけど……。」


「何だ?なんか問題あんのか?」


俺は少し気になり紫苑に目線を送ると、紫苑は珍しく眉間にしわを寄せている


「それが、ハッキングしてみたんですが、なかなか出てこなくて……。」


…………は?


紫苑がハッキング出来ない?


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